品質保証 : 新製品開発[定義と基本的な考え方]は第24回~第30回のQC検定3級では高い確率で出題されます。
試験(QC検定3級) | 第24回 | 第25回 | 第26回 | 第27回 | 第28回 | 第30回 |
品質保証 : 新製品開発 | 1問 | 1問 | 1問 | 1問 | ✕ | 1問 |
このブロックではタイトルの通り、新製品開発時の品質保証について出題されます。
FMEA、FTA、DR、品質機能展開はしっかり抑えましょう!
新製品開発に関わる手法
新製品開発に関わる手法を説明します。
FMEA
変形、バリ、汚れ、割れなどの故障モード(不具合)を予測して原因や影響に対しての信頼性を解析して、発生頻度・影響度・検出度から優先度を付けて未然防止に取り組む手法の事を、故障モード影響解析(FMEA)と言います。
FMEAの具体的な図表については、アイアール技術者教育研究所様の記入例が分かり易いです。
【資料・ツール解説】FMEA表の使い方 | アイアール技術者教育研究所 (engineer-education.com)
引用元:アイアール技術者教育研究所
FTA
致命的な故障(不具合)などの事象について、発生経路や発生要因を解析するために、因果関係が分かりやすいように樹形図にしたものを故障の木(FTA)と言います。
故障(不具合)などの事象をトップに置き、その下に論理記号を用いてツリー形状に示します。
DR(デザインレビュー)
設計・開発時に各部門の専門家が集まって評価する事をDR(デザインレビュー)と言います。
DRは設計・開発の段階ごとに目的を設定する事もあります。
品質機能展開(QFD)
顧客や社会のニーズを具体的な要求品質や品質特性に変換するための方法論として、品質機能展開(QFD)があります。
品質機能展開とは顧客が製品に対して満足するように、設計の意図を設計から製造まで展開する事です。
また、品質機能展開は以下の総称になります。
- 品質展開
- 技術展開
- コスト展開
- 信頼性展開
- 業務機能展開
品質機能展開では、品質表を用います。代表的なのが以下の2つです。
- 市場の声を言語データとして整理した、要求品質展開表
- 製品に関した技術的な特性を展開した品質特性展開表
品質機能展開の詳細については、アイアール技術者教育研究所様の分かり易く解説しています。QC検定3級の範囲以上に勉強されたい方は以下のホームページへどうぞ。
【資料・ツール解説】QFD(品質機能展開)の手法解説と「品質表」の使い方 | アイアール技術者教育研究所 (engineer-education.com)
引用元:アイアール技術者教育研究所
QAネットワーク(保証の網)
設計から出荷までの各工程で、品質保証する項目を満たし、不具合の発生防止や流出防止など、工程を作り込む必要があります。
工程を作り込むために、縦軸に品質保証項目、横軸に仕入~納入工程までの発生防止と流出防止を一覧表(マトリックス)に品物をQAネットワーク(保証の網)と言います。
新製品開発に必要な概念・規定
信頼度
企画設計段階で定められた期間は故障せず、期待する機能を発揮する使用品質がを求められます。
この期間、求められた機能を遂行できる能力を信頼性と言います。
また、信頼性を定量的に表した数値(確率)を信頼度と言います。
ライフサイクルコスト
製品コストや運用コスト、廃棄コストなど、仕入れ~廃棄までトータルで掛かるコストをライフサイクルコストと言います。
PL法
製品の欠陥による被害に対し、メーカーには損害賠償を行う責任があります。これを定めた法律をPL法(Product Liability)と言います。
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