品質経営の要素:方針管理【定義と基本的な考え方】

QC検定 3級

品質経営の要素:方針管理【定義と基本的な考え方】では方針方針管理方針展開などについて問われます。

問題の言い回しや表現で難しく感じ易いですが、覚える内容は少ないです。

第24回~第30回のQC検定3級では以下のように出題されます。

試験(QC検定3級)第24回第25回第26回第27回第28回第30回
方針管理1問1問1問2問

方針

方針はJISで以下のように定義されています。

トップマネジメントによって正式に表面された、組織の使命、理念及びビジョン、又は中長期経営計画の達成に関する、組織の全体的な意図及び方向付け

JIS Q 9023:2018(マネジメントシステムのパフォーマンス改善-方針管理の方針)

QC検定3級では、この方針の定義がそのまま、または少し形を変えて、よく出題されます。

中長期経営計画の達成、組織の全体的な意図及び方向付けベクトル)などのワードがあれば、方針の事について書かれている可能性が高いです。

また方針は会社の利益追求だけで環境面や安全面における課題に取り組み、社会的役割と責任も果たす事も求められます。

方針管理

設定された設定の方針に対して、会社全体で協力しながらベクトルを合わせ、管理サイクル(PDCA)を回しながら達成する一連の活動を方針管理と言います。

また、上位方針から下位方針にブレークダウンし、活動していく一連のプロセスを方針展開と言います。下位に展開するにつれて、内容が具体的になります。

方針管理するために目標を設定します。その目標は結果が分かり易いように、測定可能である事が基本です。

目標と方策

組織の課題を整理して、重点的に取り組む方針管理の達成すべき課題重点課題と言います。この重点課題は抽象的ではなく、明確にする必要があります。

重点課題の達成に向けた取組みで、目指す到達点を目標と言います。目標の設定は、達成の状態、期日、評価方法、尺度を明確にします。目標設定時は、関係部署とのすり合わせを十分に行い、実現性について検討が必要です。

目標を達成するための具体的な手段(実施事項)を方策と言います。方策の実施結果は測定可能であることが基本です。

実施状況

方針の実施状況を評価する管理項目は、結果系のみではなく、目標達成のために要因系(プロセス)管理も重要です。管理項目は決められた頻度で責任者が達成状況を確認します。

目標達成後は、方策の効果確認を行い、更なる目標設定や方策の再検討を行うなど、PDCAを回すことが大切です。

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