層別とチェックシート 練習問題

QC検定 3級

この記事では、QC検定3級のテスト対策として層別とチェックシートの練習問題を記載しています。

良ければ、練習として解いてみて下さい。

QC検定3級向けの層別とチェックシートの解説は以下の記事で投稿しておりますので、よければご覧ください。

練習問題 層別

あるラインで作業ミスが頻発する為、次工程の生産性が下がった。この原因を調査する為に2/20~2/25までのミスの回数をカウントした

[問題]

①ミスの回数が一番多い作業者は誰でしょう?

②ミスの回数が一番少ないのは誰でしょう?

③昼勤と夜勤はどちらの方がミスの回数が多いでしょうか?

 

 

練習問題 チェックシート

問1

以下のチェックシート①~⑤に合う名称ア~オを選択せよ。

① [  ]
② [  ]
③ [  ]
④ [  ]
⑤ [  ]

[名称]
 ア.不適合項目調査用チェックシート
 イ.不適合要因調査用チェックシート
 ウ.欠点位置調査用チェックシート
 エ.度数分布調査用チェックシート
 オ.点検用チェックシート

 

問2

樹脂射出成形の工程内不良調査の為に、ラインAとラインBの各不良項目を4/1~4/5までチェックシートに記録した。
※ラインAとラインBは同じ製品を生産している。

①~④について解答せよ。

 

①上図のチェックシートが何か、以下の名称ア~オを選択せよ

[名称]
 ア.不適合項目調査用チェックシート
 イ.不適合要因調査用チェックシート
 ウ.欠点位置調査用チェックシート
 エ.度数分布調査用チェックシート
 オ.点検用チェックシート

②一番多い不良内容は何か?

③ラインAとラインBはどちらの方が不良が多いか?

④ラインBで一番多い不良は何か?

 

 

 

解答 層別

①:作業者B

【問題】ミスの回数が一番多い作業者は誰でしょう?

まずは各作業者のミスの回数を計算しましょう。

作業者A:3回
作業者B:7回
作業者C:4回
作業者D:6回

上記より、ミスの回数が一番多いのは作業者Bの7回なので、答えは作業者B

 

②:作業者A

【問題】ミスの回数が一番少ないのは誰でしょう?

上記より、ミスの回数が一番少ないのは作業者Aの3回なので、答えは作業者A

 

③:夜勤

【問題】昼勤と夜勤はどちらの方がミスの回数が多いでしょうか?

問題の表より、作業者Aと作業者Cが昼勤、作業者Bと作業者Dが夜勤になります。

ミスの回数を合算すると以下の通りになります。
 昼勤:3回(作業者A)+ 4回(作業者C)= 7回
 夜勤:7回(作業者B)+ 6回(作業者D)= 13回

上記より、夜勤の方がミスの回数が多いので、答えは夜勤

 

解答 チェックシート

問1

解答 :① [ エ ]
    ② [ ア ]
    ③ [ イ ]
    ④ [ ウ ]
    ⑤ [ オ ]

この問題を解くには、各チェックシートの特徴を理解する必要があります。

 

① エ.度数分布調査用チェックシート

左側の項目では16.925~17.099の範囲を0.025幅で記載され、その各幅に対してチェック数がカウントされています。

これは度数分布表になりますので、答えは度数分布調査用チェックシートになります。

※度数分布表を棒グラフで分かり易くしたものが、ヒストグラムです。

 

② ア.不適合項目調査用チェックシート

左側の項目が不具合内容になっており、その不具合回数をカウントしています。

不具合(不適合)項目の調査を行っているので、答えは不適合項目調査用チェックシートになります。

 

③ イ.不適合要因調査用チェックシート

こちらのチェックシートも不具合(不適合)をカウントしています。

ただし、②の不適合項目調査用チェックシートと比較すると、不具合の要因になりそうな項目で別れているので、層別で調査できるようになっています。

例えば号機で層別するとゲートカット不良は1号機の方が発生し、色混じりやキズは2号機の方が多く発生している事が分かり、作業者で層別するとCさんでキズが多く発生し、Dさんでは色混じりが多く発生してい事が分かります。
このことから、ゲートカット不良は設備要因、キズや色混じりは設備+作業者要因で発生している可能性があります。

よって答えは不適合要因調査用チェックシートになります。

④ ウ.欠点位置調査用チェックシート

製品図に直接キズ(欠点)の位置が記入されているので、答えは欠点位置調査用チェックシートになります。

※このチェックシートで欠点の位置にかたよりがあるか確認する事ができます。

 

⑤ オ.点検用チェックシート

左の項目が点検内容になっており、設備やラインの稼働状態をチェックできるようになっているので、答えは点検用チェックシートになります。

 

問2

解答 :① [ ア ]
    ② [ ショートショット ]
    ③ [ ラインA ]
    ④ [ ゲートカット不良 ]

 こちらの問題は①は問1と同様に、チェックシートの特徴の理解を問われています。②~④については落ち着いてチェック数を数えれば知識が無こちらのける問題になっています。

 

① ア.不適合項目調査用チェックシート

こちらはイ.不適合要因調査用チェックシートと迷い易い問題だと思います。

見分けるポイントとしては、不具合(不適合)の項目のチェック数を数え易ければ不適合項目調査チェックシート、不具合要因の層別がやり易いチェックシートなら不適合要因調査チェックシートと覚えておけば、判断し易いと思います。

よって答えはア.不適合項目調査用チェックシートになります。

 

② ショートショット

 [問題]一番多い不良内容は何か?

まず表のチェック数を眺めると、ショートショットとゲートカット不良が多そうな事が分かります。

それぞれの不良数を数えると、ショートショットが27件、ゲートカット不良が25件になるので、答えはショートショットになります。

③ ラインA

 [問題]ラインAとラインBはどちらの方が不良が多いか?

こちらは落ち着いてラインAとラインBの不具合数を足せば判断する事ができます。

不具合数:ラインA ⇒ 43件
     ラインB ⇒ 30件

よって答えはラインAになります。

 

④ ゲートカット不良

 [問題] ラインBで一番多い不良は何か?

こちらも落ち着いて各不良内容を数えれば解く事ができます。

ちなみにゲートカット不良は17件あります。

 

 

練習問題に慣れたら、次は過去問にチャレンジしましょう。

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