管理の方法

QC検定 3級

管理の方法は第24回~第30回のQC検定3級では100%の確率で出題されます。

試験(QC検定3級)第24回第25回第26回第27回第28回第30回
管理の方法1問1問1問1問1問2問

出題頻度が高いですが、覚える内容は多くないので、しっかりと試験対策をしましょう。

管理の方法

管理の方法は以下の2種類があります。

維持管理の方法

作業手順や条件を標準化して、一定の品質を維持する管理を維持管理といいます。

品質を維持管理するためにはSDCA{標準化(Standerdize)、実施(Do)、確認(Check)、処置(act)}のサイクルを回すことが有効です。

改善管理の方法

維持管理だけでは、現状維持に終わり向上が見込めません。向上しなければ、品質やコストなどの企業間競争に勝てなくなります。

だから維持管理だけでなく、改善管理を行う事が重要です。

改善管理するためにはPDCA{計画(Plan)、実施(Do)、確認(Check)、処置(act)}のサイクルを回すことが有効です。

改善を進める手順

改善の手順には、問題解決型QCストーリー課題達成型QCストーリーがあります。

問題解決型QCストーリーと課題達成型QCストーリーの違いは以下の通りです。

問題解決型現状とあるべき姿のギャップ(問題)を、効率的に近づけ解決するための手順
課題達成型現状とありたい姿のギャップ(課題)を、効率的に近づけ達成するための手順
それぞれのQCストーリーの違い

改善の手順

問題解決型QCストーリーと課題達成型QCストーリーの手順は以下の通りです。

QC検定3級では、問題解決型QCストーリーについて詳しく出題されます。

問題解決型QCストーリーの解説

問題解決型QCストーリーの各項目で行う事について解説します。

1. テーマ選定

 問題点を明確化します。あるべき姿と現状との差(ギャップ)が問題点になります。

2. 現状把握

テーマに対して現状を把握します。

3. 目標設定と実施計画の作成

目標は「何」「どれだけ」「いつまで」を具体的な数値で設定します。
実施計画は目標を段階的に期間を区切って立案。日程計画はガントチャートが適しています。

4. 要因解析と対策立案

問題の要因解析し、対策を検討します。

要因の解析には特性要因図(QC七つ道具)で要因の抽出や整理が有効です。
特性と要因が複雑にからみあっている場合は、連関図法(新QC七つ道具)で相互関係を明確にするのが有効です。

また要因解析には偏りや思い込みが入らないように、三現主義(現場・現物・現実)に基づいて徹底した調査分析が必要です。

客観的なデータを活動する事で原因と結果との関係が明確にする事が重要です。

5. 対策実施

対策効果の影響が大きいものから実施します。

6. 効果確認

対策効果を確認します。

7. 標準化と管理の定着

効果があった対策を継続できるように標準化します。

8. 反省と今後の対応

活動について振り返り、今後の活動の進め方を検討します。

課題達成型QCストーリー

課題達成型QCストーリーについては、問題解決型の比較として出題される傾向があります。

攻め所方策の立案成功のシナリオなどのワードに注意して下さい。

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