この記事では、QC検定3級のテスト対策としてパレート図の練習問題を記載しています。
良ければ、練習として解いてみて下さい。
QC検定3級向けのパレート図の解説は以下の記事で投稿しておりますので、よければご覧ください。

練習問題
問1 ○✖問題
次の文章で正しければ〇、間違えなら✖と回答せよ。
(a)
パレート図とは、影響が1番大きい事象のみを明確にする為の手法。
(b)
棒グラフで各事象の大きさを確認し、折れ線で各項目までの全体の比率を確認する。
(c)
パレート図のように、大きい事象を取り上げて改善する考え方を源流管理と言います。
(d)
パレート図の横軸の項目は左から大きい順で並べる。
問2 データ表の穴埋め問題
次のデータ表の①~④の空欄を埋めよ。

上表の不具合に対して、どれくらい損失時間があったか確認する為に、次のデータ表を作成する。
次のデータ表のご⑤~⑧の空欄を埋めよ。
※設備停止時間は不良1個(件)に掛かる設備復旧時間。

損失時間を算出した結果、最も設備停止時間が長いのは[ ⑨ ]だと分かった。
問3 パレート図の選択
以下の図(a)~(d)の中から正しいパレート図を選択せよ。




解答
問1 ○✖問題
こちらの問題は、パレート図の基本的な事について問われています。
QC検定3級では高い確率で出題されるので、しっかりと覚えておきましょう。
(a)正解:✖
1つの事象ではなく、全体で大きな影響を占めているのは何の事象を明確にする。この時の事象は1つとは限らない。
(b)正解:〇
(c)正解:✖
パレート図のように、大きい事象を取り上げて改善する考え方を重点指向と言います。源流管理は上流工程で不具合について予測し、是正措置や改善を講じる事です。
こちらの記事にも重点指向や源流管理について簡単に説明しておりますので、よければご覧ください。
(d)正解:○
問2 データ表の穴埋め問題
こちらの問題では、パレート図のデータ表(補助表)を理解しているか問われています。
計算問題ではありますが、内容は簡単なので、気楽に覚えましょう。
①~④の解答

累積和はデータを累積した値の事を言います。イメージは下表の通りです。

よって、①は「27」となります。
また、②は42+8=50と求める事ができます。
③については不良数を求めるので、「累積和」ー「1つ前の累積和」で求めることができるので、「58-55=3」で答えは「3」になります。
④は累積比率の計算で求める事ができます。
計算式は「累積和」/「件数の総和」に×100(%に変換のため)で求める事ができます。
答えは、65/65×100=100%になります。
※最後(その他)は必ず100%になります。
⑤~⑨の解答

損失時間を算出した結果、最も設備停止時間が長いのは[⑨ ゲートカット不良]だと分かった。
「設備停止時間は不良1個(件)に掛かる設備復旧時間」と説明があるので、損失時間(分)は以下の通り求める事ができます。
⑤ 27個(不良数)×3分(設備停止時間)=81分(損失時間)
⑥ 8個(不良数)×15分(設備停止時間)=120分(損失時間)
⑦ 5個(不良数)×20分(設備停止時間)=100分(損失時間)
⑧ 3個(不良数)×30分(設備停止時間)=90分(損失時間)
上記よりデータ表を完成させると、損失時間が一番多いのは120分のゲートカット不良なので、⑨の答えはゲートカット不良になります。
問3 パレート図の選択
この問題はパレート図の作成方法や形を覚えておけば
パレート図を作成時にはいくつかのルールがあります。特に以下のルールを抑えておきましょう。
- 項目は、「その他」以外を左から大きい順に並べる
- 「その他」は最後(右端)にする
- 折れ線グラフは始点が「0%」、終点が「100%」
このルールを理解したうえで、パレート図の形を覚えておけば、簡単に解答できます。
(a)✖

こちらは棒グラフが大きい順に並んでおらず、折れ線グラフの始点が0%になっていないので、不正解になります。
(b)✖

こちらのグラフは正解に見えますが、「その他」が最後(右端)ではないので、不正解になります。
(c)○

こちらが正解のパレート図になり、正解のポイントは以下になります。
- 棒グラフが大きい順
- その他が最後
- 折れ線グラフの始点が0%、終点が100%
- 折れ線グラフが序盤が大きく右肩上がりになり、終盤がなだらかになっている
(d)×

棒グラフは大きい順になっており、その他は最後なので正解です。
しかし折れ線グラフが項目のデータに沿っていないので不正解です。
折れ線グラフは序盤が大きく右肩上がりになり、終盤がなだらかになるので覚えておきましょう。
練習問題に慣れたら、次は過去問にチャレンジしましょう。
コメント