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QC検定3級って何?
「QC検定」とは、品質管理検定(Quality Control検定)の略称で、品質管理に関する知識がどの程度あるかを客観的に評価するための筆記試験です。
QC検定3級では第40回からコンピューター試験(CBT試験)に変更しており、以下の記事で説明していますので、興味がある方はこちらをご覧下さい。
QC検定3級のレベルと対象者の目安は以下の通りです。
- レベル: QC七つ道具などの基本的な手法や品質管理の実践方法、改善方法を知識として理解している。
- 対象者: 職場の問題解決や品質管理に関わるスタッフ、品質管理を学ぶ学生など。
QC検定3級の合格基準
QC検定3級の合格基準は、以下の2点を満たす必要があります。
- 「手法編」と「実践編」のそれぞれの得点が50%以上
- 総合得点が70%以上
つまり、どちらかの分野で極端に高い得点を取っても、もう一方の分野で50%に満たない場合は不合格となるので、両分野で確実に得点することが重要です。
QC検定3級 合格に必要な勉強時間
QC検定3級の合格に必要な勉強時間は、一般的に50~100時間程度と言われています。
もちろん、これはあくまでも目安であり、個人の品質管理(製造業)に関する知識や経験によって必要な時間は大きく異なります。
品質管理の知識が全くない方:
例えば学生の方など、製造業や品質管理に関わらない方は、100時間程度を目安に、余裕をもって学習計画を立てることをおすすめします。
品質管理の基礎知識がある方:
例えば業務で品質管理に携わっている方は、50時間程度の集中的な学習でも合格を目指せる可能性があります。
勉強時間の内訳
個人で勉強時間に違いはありますが、QC検定3級に合格するのに必要な勉強時間は、おおよそ50~100時間掛かります。
ここからは勉強時間の内訳の目安を解説します。
勉強時間の合計が60時間の場合の内訳です。勉強時間には個人差がありますが、良ければ勉強時間の掛け方の参考にして下さい。
手法編 QC七つ道具(9時間)
QC七つ道具は、QC検定3級のメインの分野になります。
勉強時間の目安については、こちらの表を参考にして下さい。
各項目の解説と練習問題の記事へとリンクしていますので、興味がある記事は是非クリックして下さい。
項目 | 練習問題 | 目安勉強時間 | |
---|---|---|---|
1 | 層別 | 層別とチェックシート 練習問題 | 0.5時間 |
2 | チェックシート | ↑ | 1.5時間 |
3 | 特性要因図 | 特性要因図とグラフ 練習問題 | 1.5時間 |
4 | グラフ | ↑ | 1.5時間 |
5 | ヒストグラム | ヒストグラム 練習問題 | 2時間 |
6 | パレート図 | パレート図 練習問題 | 2時間 |
厳密に言えば層別はQC七つ道具ではありませんが、QC検定において重要な手法で、時々この分野で出題されます。
QC七つ道具の管理図と散布図(相関分析)については、QC検定3級では分野として独立しているので、今回は上表には含みませんでした。
手法編 他の分野(19時間)
こちらの手法編の分野では、高い確率で計算問題が出題されるので、全体的に勉強時間も長くなります。
※ただし、新QC七つ道具には計算問題はありません。
勉強時間の目安については、こちらの表を参考にして下さい。
各項目の解説と練習問題の記事へとリンクしていますので、興味がある記事は是非クリックして下さい。
分野 | 練習問題 | 目安勉強時間 | |
---|---|---|---|
1 | データの取り方・まとめ方 | 練習問題 | 3時間 |
2 | 新QC七つ道具 | 準備中 | 2時間 |
3 | 統計的方法の基礎 | 練習問題 | 4時間 |
4 | 管理図 | 練習問題 | 4時間 |
5 | 工程能力指数 | 練習問題 | 3時間 |
6 | 散布図と相関分析 | 練習問題 | 3時間 |
ここの分野は計算問題などで、QC検定3級の中では比較的に難易度が高く、出題頻度も高いので、ここの範囲を重点的に勉強しましょう。
特に、データの取り方・まとめ方や管理図、また散布図(相関分析)は出題され易いので、勉強時間を取るのに不安のある方は、この分野を優先的に勉強するのをオススメします。
実践編(14時間)
実践編は計算問題や手法が無いので、全体的に目安勉強時間を短めになります。
しかしながらQC検定3級に合格するには、80%は正解しておく事が望ましいので、しっかりと覚えておきましょう。
分野 | 目安勉強時間 | |
---|---|---|
1 | QC的ものの見方・考え方 | 1.5時間 |
2 | 品質の概念 | 1.5時間 |
3 | 管理の方法 | 1.5時間 |
4 | 品質保証 : 新製品開発 | 1.5時間 |
5 | 品質保証:プロセス保証 | 1.5時間 |
6 | 品質経営の要素:方針管理 | 1.5時間 |
7 | 品質経営の要素:日常管理 | 1.5時間 |
8 | 品質経営の要素:標準化 | 1.5時間 |
9 | 品質経営の要素:小集団活動 | 1.5時間 |
10 | 品質経営の要素:人材育成、品質マネジメントシステム | 0.5時間 |
過去問(18時間)
過去問に取り組む時間について18時間くらいが望ましいです。
内訳は問題を解く時間が90分、間違えた・分からなかった問題の解説をで勉強する時間が平均90分を過去6回分を行うのオススメします。
また過去問を解く際は、なるべく実際のテスト時間と同じ90分取り、一気に解きましょう。
QC検定3級はCBT試験になり、テスト時間に余裕ができる可能性が高いですが、慣れないテストは時間配分が難しいです。
そのため過去問を解く際は、隙間時間に小分けするのではなく、本番のテストと同様に90分時間を取り最初から最後まで問題を解く事をオススメします。
※解説の確認などは勉強時間を小分けにしてもいいと思います。
QC検定3級 勉強方法
QC検定3級の勉強方法として、次の3通りを提案させて頂きます。
- Webサイト+過去問
- テキスト+過去問
- 講座(セミナー)を受講
ここからは上記の勉強方法について説明します。
Webサイト+過去問
1つ目はWebサイトと過去問題集で勉強する方法です。
購入するのは過去問題集のみなので、コスパが1番良いです。
Webサイトで勉強する方には、手前味噌ですがこのアンキロぱぱのブログがオススメです。
先程の勉強時間の内訳の表の通り、本サイトではQC検定3級の分野を網羅していますし、手法編では練習問題もありますので、興味がある方は本サイトをご利用して頂ければ幸いです。
※新QC七つ道具や実践編の練習問題も今後、投稿する予定です。
過去問題集をご購入されていない方は、以下からご購入して頂きますと励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。
おすすめのテキスト 3選
2つ目はテキストと過去問題集で勉強する方法です。
webサイトではなく書籍で勉強したい方は、以下のテキストがオススメです。
しっかり受かる! QC検定3級テキスト&問題集
こちらのテキストは赤シートで重要なワードを消せるようになっているので、自身がどこまで理解しているか確認しながら勉強する事ができます。
またテスト対策として要点がまとめられているので分かり易くオススメです。
私もQC検定2級ですが、このシリーズのテキストで勉強して合格する事ができました。
最新QC検定 3級テキスト&問題集[第2版]
こちらのテキストは図解やイラストが多くてイメージし易く、分かり易いです。
私は現在こちらのシリーズでQC検定1級を勉強中です。こちらも図解やイラストが多く理解し易いのでオススメです。
QC検定(R)3級 一発合格! 最強テキスト&問題集
こちらのテキストはQC検定3級の対策セミナーの講義実績を踏まえて作成されているので、試験の出題頻度が多い項目を重点的に扱い、効率的に勉強できます。
Amazonのレビューの評価も高く、2025年4月時点で☆4.2がついています。
この3つのテキストにはそれぞれ練習問題や模擬テストがついていますが、確実に合格する為にはテストの時間配分を身につける事も大事なので、過去問題集も合わせて購入する事をオススメします。
講座(セミナー)を受講
Webサイトにしても、テキストにしても、独学で勉強する事になります。
独学の勉強だと、合格する事はもちろん勉強を続ける事に自信が無い方は少なくないと思います。
そのような方にはQC検定3級の講座やセミナーの受講が有効です。
ただしQC検定3級の講座は2万~3万円掛かるので、独学で勉強するのと比べるどうしても割高になってしまいます。
そこでユーキャンのQC検定3級講座がオススメです。

ユーキャンでは、2024年12月からQC検定3級の講座を開講しています。
価格は2025年4月の時点で、一括払いなら13,200円、分割払いなら1,980円×7回 (7ヵ月)総額:13,860円と講座の中では安価です。
またユーキャンは誰もが知る通信教育のパイオニアなので、勉強方法などノウハウに信頼できるので、価格だけでなく質もオススメのポイントです。
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