QC七つ道具 グラフ

QC検定 3級

QC七つ道具の1つにグラフがあります。

グラフとはデータを分かり易く表した図形の事です。

このグラフは、第24回~第30回のQC検定3級では以下のように出題されます。

試験(QC検定3級)第24回第25回第26回第27回第28回第30回
グラフ1問1問

グラフが出題される頻度は、3回に1回ぐらいです。

出題頻度は高く無いですが内容は難しくないので、是非こちらの記事を一読下さい。

特にレーダーチャートが出題される傾向があるので、ここは抑えましょう。

 

グラフの種類

QC七つ道具のグラフは、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、帯グラフ、レーダーチャートの5種類があります。

Noグラフ名使用目的
1棒グラフ項目ごとの数値の大小を比較する
2折れ線グラフ確認したい特性を時間変化で傾向をつかむ
3円グラフ全体に対して、各項目の構成比率を確認する
4帯グラフ複数系列の項目で構成比率を比較する
5レーダーチャート複数の項目に対して、項目間のバランスや達成の程度をつかむ
各グラフの使用目的

各グラフのポイント

①棒グラフ

 項目ごとの数値の大小を比較します。
 グラフは横軸を項目にし、縦軸を特性(数値)にします。

 項目は特性の数値が高い順番で並べます。
 事前に項目の順序性(時系列など)がある場合は、その順番にする事もあります。

特性の数値が高い順番で並べる場合(売上順)
項目の順序性で並べる場合(年代順)

②折れ線グラフ

確認したい特性を時間変化で傾向をつかむ事ができます。グラフは横軸を時間にし縦軸を特性(数値)にします。時間軸に対して数値をプロットし、プロットを線で繋ぎます。

③円グラフ

全体(100%)に対して、各項目の構成比率を確認します。
頂点から時計回りで、比率が高い順番になるように作成します。
比率が低い項目は「その他」でまとめます。

④帯グラフ

複数系列の項目ごとに構成比率を比較します。
各系列の全体数が違っても、横軸は100%までになるのでグラフの幅は同じになります。

⑤レーダーチャート

複数の項目に対して、項目間のバランスや達成の程度をつかみます。

人材育成の評価や部署(店舗)などの総合評価に使用されます。

人材育成の評価をする場合、例えばスキルマップの項目に自己評価をつけて前回と今回の点数を比較して成長を確認するなどに使用します。

QC検定3級でQC七つ道具のグラフが出題される時は、このレーダーチャートが高い確率で問われます。

出題の傾向は以下の通りです。

  • レーダーチャートから各項目の点数を読み取る
  • 項目の点数から、どのレーダーチャートか選ぶ
  • レーダーチャート同士を比較する

どれが出題されても難しく無いので、落ち着いて問題を解きましょう。

 

グラフを作る手順

グラフを作る手順は以下の通りです。

『ステップ1』
調査の目的を明確にする
※ここを不明瞭にすると、調査に多大な時間が掛かったり、迷走する事になります。

『ステップ2』
目的に必要なデータを集め整理する

『ステップ3』
グラフの種類を選定して、タイトルを決める

『ステップ4』
データをグラフにするために加工する

『ステップ5』
グラフを作図する

『ステップ6』
作図したグラフから目的に沿って考察する

報告書などで使用する場合は、グラフに単位、タイトル、作成日など必要事項を記入しておきましょう。

練習問題

次の文章で正しければ〇、間違えなら✖と回答せよ。

問1
棒グラフは項目ごとの構成比率を比較する。

問2
折れ線グラフは確認したい特性を時間変化で傾向をつかむ。

問3
全体(100%)に対して、各項目の構成比率を確認する。

問4
帯グラフは1つ系列の項目ごとに構成比率を比較する。

問5
複数の項目に対して、項目間のバランスや達成の程度をつかむ。




回答
問1 :✖ 項目ごとの数値の大小を比較する
問2 :〇
問3 :〇
問4 :✖ 複数系列の項目ごとに構成比率を比較
問5 :〇


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