チェックシートとは、調査や点検の項目をあらかじめ決めておき、不具合調査や作業時などにチェックするためのシートです。
チェックシートがある事で情報が整理でき、チェック抜けの防止になります。
第24回~第30回のQC検定3級では以下のように出題されます。
試験(QC検定3級) | 第24回 | 第25回 | 第26回 | 第27回 | 第28回 | 第30回 |
チェックシート | ✕ | 1問 | 1問 | ✕ | 1問 | × |
チェックシートが出題される頻度は、2回に1回ぐらいです。
出題傾向は、チェックシート(図)に対してチェックシートの名前を選択するのが出題され易いです。
またそれぞれのチェックシートと他のQC七つ道具との関連についてなども、出題される事があります。
チェックシートの種類
不適合項目調査用チェックシート | あらかじめ予想できる不適合(不具合)を項目にし、発生件数を調査 |
不適合要因調査用チェックシート | 不適合の発生要因を層別し調査 |
欠点位置調査用チェックシート | 製品図に直接、欠点(不具合)をプロットし、欠点の発生を調査 |
度数分布調査用チェックシート | 数値化できる特性をあらかじめ区分し、ばらつきを調査 |
点検用チェックシート | 設備や製品などに正常か、または安全かを確認 |
チェックシートの種類
チェックシートには、調査用が4つと点検用が1つあり、それぞれの名前に調査用・点検用と入っています。
チェックシートの名前と見た目が一致するように覚えましょう。
①不適合項目調査用チェックシート
あらかじめ予想できる不適合(不具合)を項目にしたチェックシートです。
不適合(不具合)が発生する度に、発生件数を調査します。
②不適合要因調査用チェックシート
不適合の発生要因を層別し、それを項目にしたチェックシートです。
発生原因を調査するのに使用します。
※①不適合項目調査用チェックシートと名前が似ているので注意しましょう。
層別についてはこのページで説明しています。
QC検定3級 QC七つ道具 層別 | アンキロぱぱのブログ (ankiropapa.com)
またこちらの要因の洗い出しには、QC七つ道具の特性要因図が最適です。
特性要因図については以下のページで紹介していますので、良ければご覧下さい。
QC検定3級 QC七つ道具 特性要因図 | アンキロぱぱのQC検定3級合格のためのブログ (ankiropapa.com)
③欠点位置調査用チェックシート
製品図に直接、欠点(不具合)をプロットするチェックシートです。
どこに、どれだけ欠点が発生しているか調査するのに使用します。
④度数分布調査用チェックシート
寸法や重量など数値化できる特性をあらかじめ区分したチェックシートです。
分布の中心や形、ばらつきを調査するのに使用します。
こちらのバラツキの結果から、QC七つ道具のヒストグラムを作成する事ができます。
特性要因図については以下のページで紹介していますので、良ければご覧下さい。
QC検定3級 QC七つ道具 ヒストグラム① | アンキロぱぱのQC検定3級合格のためのブログ (ankiropapa.com)
⑤点検用チェックシート
機械や設備または製品に異常がない事や、安全が確保されている事など、日常的または定期的に確認する為のチェックシートです。
点検用チェックシートを使用する事でチェック漏れを防止できます。
また、点検用チェックシートはチェックリストともいいます。
チェックシートのポイント
チェックシートを作成・使用する時に以下の3点に注意が必要です。
①使用目的を明確にする
何のために何のデータが必要か明確にします。
②チェックシートの種類と項目を決める
データが取得・整理し易いチェックシートを選択します。
チェックする項目は使用目的に合うものにします。
③チェックした結果を解析・考察する
チェック後は、チェックシートの項目を解析します。
グラフ、ヒストグラム、パレート図を用いてデータを整理することで、状況が把握でき、第三者に説明し易くなります。
問題
次の文章で正しければ〇、間違えなら✖と回答せよ。
問1
不適合項目調査用チェックシートは、あらかじめ予測できる不適合をチェック項目にする。
問2
チェックシートは目的がまだ定まっていない状況から運用する。
回答
問1 :〇
問2 :✖ 必ず何のために何のデータが必要か明確してから運用する
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